認知行動療法

認知行動療法を独学でやって治した人の話

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こんにちは、まーるです。

(音声版はこちら↓)

「認知行動療法」ってやつは名前が仰々しいので、パッと見、難しげですよね。
でも、フタを開けてみればそれほど難しいことでもなかったりします。
実際、私は市販のマニュアル本(記事の一番最後にリンクあり)を買って、独学で実践し、2年弱ですっかり不安障害が治りました。
つまり素人が独学でやっても十分効果が得られる程度に、ちゃんとシステム化されているということです。

認知行動療法は「高強度」と「簡易型」に分類されます。
「高強度」はより専門的なので、しっかりと訓練を積んだ専門家主導で行われる必要がありますが、私がやったのは自分一人でも実践可能な簡易型の方。
そもそも市販されている不安障害のマニュアル本は、多くの場合簡易型だろうと思います。
要するにパニック障害や不安障害に関しては、簡易型で十分有効だということなのでしょう。

認知行動療法を実践しよう
参考認知行動療法を実践しよう

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さて。私がなぜ認知行動療法を独学で実践する事になったかというと、そもそもはメンタルクリニックの先生が紹介してくれたからなんですね。
発症当時、私は2ヶ所のメンクリを訪れました。
最初のクリニックでアルプラゾラム(頓服薬)を処方されて、普通に服薬してみたのだけど、あまり効果を感じられなくて。
もともとあまりお薬を飲みたくないなーという気持ちがあったので、その辺りの心理的影響が大きいかもしれません。
で、試しに別のクリニックを訪れたところ、そこの先生が認知行動療法という治療法があることを教えてくれまして。

でもね、その先生、正直けっこう感じ悪かったんですよ。
すごくドライでね、受け答えも淡白で、じっくり話を聞いてくれるわけでもなく。
言葉少なにPCのキーボードをカチカチっと叩いて、紙の切れ端に本の名前を書き留めて、「この本読んでみたらどうですか」と。

え、なんか冷たくない? 独学でやれと?
と思いました。ちょっと引いたまである。ほんと。

ひとまず家に帰って、紙切れに書かれた本のタイトルを検索し、流れでポチッと取り寄せました。それが先述の本なんですけどもね。

いやはや。今となってはあの淡白過ぎる先生に大感謝しています。
その本のおかげで治ったといっても決して過言ではないので、私の場合。

つくづく思いました。
お医者さんって優しいだけが正義じゃないのかもと。
というか、じっくり話を聞いてくれる事はお医者さんの本来の仕事じゃないのかもしれないなと。

いや、ことにメンタルの疾患に関しては、じっくり話を聞く事が回復のとっかかりになるような事はあるかもしれません。
目の前の悩み事や自分の思考がクリアにならないと、治療に本腰を入れられないような事もきっとあるだろうと。
そういう意味では、対話は大いに有効なのだろうと思います。
対話の中で思考を解きほぐしていくというのは、カウンセリングの本分だと思ったりもするし。

でもそれって、お医者さんの仕事じゃないのかもなーと。
カウンセリングの専門家は、やっぱりカウンセラーなんだろうなーと。

私自身けっこうドライな部分があって、悩み事などはほとんど自己処理するタイプなんですよ。
対話の中で思考を整理するよりも、自分の体感の中でヒントを得ていくところがあって。魚座だからかな。(知らんけど。)
なので、例の淡白過ぎる先生に関しても、当時は引くぐらい印象悪かったけど(ごめんなさい)、おそらく私の性格的には合っていたのだろうと、今振り返ってみてそう思います。

認知行動療法を独学でやる事についても同じで。
自分なりに自己分析しながらコツコツ取り組むスタイルが、個人的にはすごく合っていたのじゃないかな。

なのでですね、お医者さんや治療法については、それなりに相性があるのだと思いますが。
少なくとも、認知行動療法を独学でやって完治した人(私)もいるという事をお留め置きいただけたらと。
一例としてね。一つの選択肢として。
そんな事を思っている次第です。

管理人がクリニックの先生にオススメしてもらった本。パニック障害の基礎情報と治し方を知るのに最適です。

管理人まーる

パニック障害を克服した元商業ライター現医療機器系OL | 上級心理カウンセラー(民間)| 80年代生まれ | 旅行大好き | 乗り物・フルタイムのお仕事OKすこぶる元気 | 服薬・通院はしなかったためお薬には疎い

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