認知行動療法 呼吸法

「大丈夫」と唱えて本当に大丈夫だと思えた事はあるか

okay

こんにちは、まーるです。

(音声版はこちら↓)

予期不安が出てきた時や、発作が出そうだなー、出てきちゃったなーという時。
頭の中が不安や恐怖で埋め尽くされてしまって、何も考えられなくなったりしますよね。
そしてただ、心の中で「大丈夫大丈夫大丈夫…」と自分に言い聞かせ続けたりする。

こういう時、大抵こんなプロセスを辿るんだと思います。
①これ以上余計な事を考えたら恐怖が増す一方だぞ → ②一生懸命安心材料を探すのだけど咄嗟に思い浮かばない → ③とにかくもう呪文のように「大丈夫」と唱えてムリやり思考停止状態に持っていく、みたいな。

私はこういう経験、よくありました。
そしてそのたびに感じていました。
いや、大丈夫って唱えても、ちっとも大丈夫だと思えないんよ、と。

大丈夫だというのには、理由が必要です。根拠なき「大丈夫」は単なる文字の寄せ集めでしかありません。
「大丈夫」という言葉に意味を持たせるためには、やはり理由を与える事が必要なんだと思います。

そう、必要なのは、「なぜ」大丈夫なのかという理由。

改めて考えてみた時、私が導き出した最適解はこれでした。
「発作を起こしても自分で対処できるから大丈夫」。

「発作を起こさないから大丈夫」と言ったら、それはほとんど嘘になってしまう。だってそう言い切れるのならそもそもパニック障害とは言えないわけで。かと言って「発作を起こしても大丈夫」というのでは根拠が弱い。発作を起こしても問題ないと言うからには、さらなる理由が必要だ。

幸い私は発作を乗り切る手段を持っていました。呼吸法です、はい。
というわけで、予期不安や発作の時には単に「大丈夫」を繰り返すのではなく、「発作を起こしても呼吸法で対処できるから大丈夫」と考えるようにしました。

でも当たり前と言えば当たり前なのだけど、大丈夫と思えたからといって、その途端に不安や恐怖がスーッと消えていくわけじゃありません。やっぱりどう考えても怖いものは怖いのです。

結局「大丈夫」という言葉は、どこまでいっても心許ないのだと知りました。
それでも「大丈夫」に根拠を与えたおかげで、足がすくんだ時に背中を押してくれるようにもなりました。

「大丈夫」はたくさんピンチを救ってくれました。
やはり根拠は大事です。

管理人がクリニックの先生にオススメしてもらった本。パニック障害の基礎情報と治し方を知るのに最適です。

管理人まーる

パニック障害を克服した元商業ライター現医療機器系OL | 上級心理カウンセラー(民間)| 80年代生まれ | 旅行大好き | 乗り物・フルタイムのお仕事OKすこぶる元気 | 服薬・通院はしなかったためお薬には疎い

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