認知行動療法

何につけてもムリは禁物、ムリするなら好きな事でね

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こんにちは、まーるです。

(音声版はこちら↓)

何度も繰り返してアレなんですが、私は認知行動療法を実践してパニック障害・不安障害を克服したんですね。
私の場合はお薬をまったく飲んでいなかったので、認知行動療法の効果をほとんど100%に近いぐらい享受したと思います。
マニュアル本(1000円ちょいぐらい)を買って独学で実践したという意味では、費用もほとんどかかっていません
はっきり言ってメリットしかなかった。てか、認知行動療法におけるデメリットって何? とかまで思う。個人的にはね。
そんなわけで、今こうやって皆さんに認知行動療法を推しまくっているわけなのです。

デメリットを考える時、例えば「やり方を間違えて悪化する」というのは想定できるかなと。
だけど、とりわけパニック障害・不安障害に関して言えば、やり方自体それほどバリエーションがないので、間違えるとしたら目標設定の辺りだろうなと思います。
ま、シンプルに「ムリし過ぎちゃう」という。
例えば、電車で1駅のところへ行くのでさえドキドキして必死なのに、いきなり新幹線で大阪から名古屋ぐらいまで行っちゃうとか。
ここまでいっちゃうとハードル上げ過ぎですよね。認知行動療法の目標設定は「段階的に」。これはもう、基本中の基本ですから。

でも実際にはここまで分かりやすく無理をする人も、そうそういないだろうと思います。
無理しているつもりはなかったんだけど知らず知らずのうちに無理しちゃってた、みたいなケースのが多いんだろうな。

きっと目標設定は、自分で思っている以上に細かく切り分けるのがいいんだと思います。最初のうちは特に。
階段1段を、さらに5段ぐらいに分割するイメージで
そうやっていくうちに、自分にとって適正な段差が掴めてくるのかなと。
そういう「加減」を探るのも含めて認知行動療法なんだろなと。

かくいう私は、時々けっこう無理をしました。時々ですよ? 割合で言うと数ヶ月に1回ぐらい。
私、旅行が好きなんですね。旅行への情熱が尋常じゃなくて、よく周囲に引かれます。なんなら自分でも引いてます。
そういうわけで、旅行に関してはついついストイックなチャレンジをしてしまいがちでした。

中でもゴリゴリに無理したなーと思うのが、飛行機ですね。
発作からちょうど1年後ぐらい経って、電車や高速運転にも少しずつ余裕が出てきた頃にね、そろそろ飛行機にもチャレンジしてみっかーと思って旅行計画を立てたんですよ。
せっかくだからと片道10時間ぐらいのロングフライトで。せめて国内線2、3時間ぐらいにしとけよとセルフツッコミしつつ。

案の定、搭乗の際には予期不安も発作もジャンジャン出たおしましたが、いざ乗り込んでみると比較的大丈夫でした。
あくまで搭乗前と比較しての話なので、実際にはリラックスのリの字もなく、一食も一睡もできずじまいでしたが。

それでも、「あーやっぱりまだ早かったかー」と落胆する事は1ミリもなかったです。むしろものすごい達成感でした。
降り立った空港で「うっしゃ!」と拳を握りしめた記憶があります。
その旅程の中で帰国便も含めて5回飛行機に乗ったのだけど、乗るたびごとに自信は高まり、自信と反比例するかのように予期不安や発作は減っていきました。
帰国便なんてもうほとんど余裕でしたよ。家に帰るという安堵もあったのだろうとは思いますが、それを差し引いても余りある落ち着きっぷりを維持できました。

以降、何度も飛行機に乗っています。今は不安も発作もちっとも出ません。

「無理しちゃいけない」というのは認知行動療法だけに限った話ではないけれど、でも好きな事だとけっこう頑張れるものですよね。
好きな事は頑張れる」ってのもまあよく言われる定番フレーズではありますが、パニック障害を通じて「確かにそうだな」と身をもって自己証明できた気がします。

無理は禁物。でも好きな事なら多少無理しても大丈夫。
ともあれ、さじ加減は自分で探るっきゃない。
少しずつやっていく中で、自分というものもまた少しづつ掴めてくるものなんだなーと。
まあ、そんな感じです。

管理人がクリニックの先生にオススメしてもらった本。パニック障害の基礎情報と治し方を知るのに最適です。

管理人まーる

パニック障害を克服した元商業ライター現医療機器系OL | 上級心理カウンセラー(民間)| 80年代生まれ | 旅行大好き | 乗り物・フルタイムのお仕事OKすこぶる元気 | 服薬・通院はしなかったためお薬には疎い

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