呼吸法 パニック障害の治し方

「パニック発作は身体症状だけじゃない」を知って小躍りした話

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こんにちは、まーるです。

(音声版はこちら↓)

パニック発作の症状は多岐に渡ります。
最も代表的なのは、なんといっても息苦しさ。まるで水中に投げ込まれたみたいに、道端でいきなり溺れそうになったりして。辛いんですよ、これが。
他にもめまいやふらつき、吐き気、筋肉のこわばりなどなど、身体の各部でさまざまな症状が出てくるのだけど、

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実は身体症状だけにとどまらないんですよね、パニック発作って。
私は大きな発作を起こした時、息苦しさなどの身体症状の他に、ほぼ必ず「死んでしまうかも!」「気がおかしくなってしまう!」などというものすごい恐怖感に襲われました。この世の終わりみたいな切迫感と恐怖
実はこの極端で破局的な思考もまた、代表的なパニック発作の症状なんですよ。意外なことに。

だけど発作の原因を紐解いてみると、取り立てて不思議なことではないんです。
発作は過呼吸が原因で引き起こされます。過呼吸になると、身体の各部で酸欠が起きる。もちろん脳でも。
脳に酸素が十分行き渡らなくなると、思考から理論性が無くなります。要するに、まともな判断ができなくなっちゃう。
そんなわけで、いつもの電車、よくある状況の中で「死んでしまうかも!」という突拍子もない考えが生まれてしまうというわけです。

この思考が発作の代表的な症状の一つだとすると、おそらくパニック障害を抱えておられる方の多くが同じような恐怖を経験されているのではないでしょうか。実際のところ、そのような体験談をよく耳にします。
なので私、「発作は身体症状だけじゃなく、死んじゃうかもなどといった破局的思考も含まれる」というのは、けっこうメジャーだと思っていたんですよ。メジャーというのか、一般的というのか。

これが発作の一部だという事は、つまり他の身体症状と同様に呼吸法で静めることができるということになります。
そもそもは過呼吸による脳の酸欠が原因だから、呼吸を意識的に平均数に抑える事で、血中の酸素濃度を正常範囲に戻してあげればよいと。

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これが分かった当時、私、小躍りすらしましたよね。うれしかった。なんだよ、そうかよ、自分で対処できるんかよ、うえーい、と。
実際、呼吸法は発作に対して実によく効いてくれました。呼吸法は私が克服に至るまで、ずっと支えになってくれました。

そんなこんなで。今、ツイッターなどでも嬉々として発信しているのですよ。
発作は呼吸法で抑えられるぞ!と。あまりにも連投するもんで、フォローしてくださっている方は耳タコでしょう、お察しします。
もちろん私の言う「発作」というのは、破局的思考も含んでいます。「死んじゃうかも」「気がおかしくなりそう」「今すぐ逃げ出さなきゃ」などの恐怖ありきで「パニック発作」だから。

だからですね、時々こんなツイートを見かけると「おや?」ってなるんですよね。
例えば「気がおかしくなりそうになったけど、ギリギリ発作は起こさずに済んだ」とか。そういう類の。

私とこの方の間で、「発作」の定義が根本的にすれ違っていますね。この方にとって、発作はおそらく身体症状だけを意味しているのだろうと思います。
いや、身体症状が出ずに破局的思考だけが出てくるケースはほとんど稀だと思うので、破局的な思考が出たという事は多少の身体症状も出ていただろうと。
そうなると、ますます謎は深まります。この方は、どこからどこまでを発作とみなしているのだろうか。

似たようなツイートをわりかし頻繁に目にするので、どこからどこまでの話は置いといて、少なくとも破局的な思考が発作の症状だと思っている人は案外多くないのじゃなかろうかと、つい最近になって思うようになりました。

とすると、「耳より情報だぜ!」と思って勇んで発信していた「発作のあらゆる症状は呼吸法で抑えられる」というやつは、多くの人にとってそれほど有益な情報じゃなかったのかもしれんぞと。なんか恥ずい。

ここで改めて言わせてください。
さまざまな身体症状とともに現れる極端で破局的な思考もまた、パニック発作の症状ですぞ。
という事はつまり、呼吸法で対処できるのですぞ。

え? そうだったの? などと小躍りしてくれたら、うれしいです。

管理人がクリニックの先生にオススメしてもらった本。パニック障害の基礎情報と治し方を知るのに最適です。

管理人まーる

パニック障害を克服した元商業ライター現医療機器系OL | 上級心理カウンセラー(民間)| 80年代生まれ | 旅行大好き | 乗り物・フルタイムのお仕事OKすこぶる元気 | 服薬・通院はしなかったためお薬には疎い

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