認知行動療法

最終的には「もういいや」と腹をくくる

こんにちは、まーるです。

(音声版はこちら↓)

予期不安が出た時に、どういう心持で対処するのがいいのか。

私の場合どうしていたかというと、一言でざっくりまとめると「諦める」という事をやっていました。
諦めるというか、腹をくくるというか、覚悟を決めるというか。

やっぱり怖いものは怖いし、不安なものは不安なんですよ。
パニック発作の原因は過呼吸なので、呼吸法は少なからず効くはずなんです。実際のところよく効いてくれたし、発作が出てしまったとしてもそれほど悪化せずに収まるというのを体感していたのだけど、それでも不安な時は不安だし、怖いものは怖かった。

そういう時に背中を押してくれたのは、「もういっか」という諦めでした。
発作起きてもいいや」「最終的に倒れてもいいや」という。ある意味腹をくくるというか。

よくよく考えると、倒れたところで何があるわけじゃないんですよね。死ぬわけじゃないし。
だから最悪な事態が起きるといっても、それほど最悪という程でもないわけで。
いざという時は、もう倒れちゃえと。
そんな気持ちで色々挑んでいました。

発作を起こしてから初めて何かをやる時って、ものすごく怖いじゃないですか。
例えば電車に乗る時とか、高速道路に乗る時とか、飛行機に乗る時とか。すごく緊張しますよね。
「呼吸法があるんだ、大丈夫だ」と思っても、それ以上の恐怖が襲ってきたりして。

そういう事は多々ありました。そのたびに諦めていました。
「もういいや」「倒れたところで死ぬわけじゃないし」「もう倒れちゃえ」って。
そうやって一歩を踏み出していたような感じです。
そうやって腹をくくる事が、ある種の支えになってくれていたと思います。

実際には何もせずに諦めるというわけではなくて、もちろん呼吸法を一生懸命やっていたんですけど。
だから、諦めるというのは「電車に乗る事を」ではなくて、「何事もなく電車に乗る事を」諦めるという。そういう意味です。
とにかく一歩踏み出して、そして発作が起きたら起きた時だ、倒れたら倒れた時だ、と。

最初の一歩を踏み出す時が一番怖いのでね。
そういう時に、ある種の開き直りが背中を押してくれたというね。そういう感じです。
(おわり)

管理人がクリニックの先生にオススメしてもらった本。パニック障害の基礎情報と治し方を知るのに最適です。

管理人まーる

パニック障害を克服した元商業ライター現医療機器系OL | 上級心理カウンセラー(民間)| 80年代生まれ | 旅行大好き | 乗り物・フルタイムのお仕事OKすこぶる元気 | 服薬・通院はしなかったためお薬には疎い

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