パニック障害・不安障害とは

パニック障害・不安障害とは

パニック障害・不安障害」とは、突然ふとした瞬間に息苦さ、動悸、めまい、胸の圧迫感、発汗、吐き気、手足の震えなどの症状が出るようになり、そのために日常生活に支障をきたすようになった状態の事を言います。

なお、これらの症状は通常「パニック発作」「不安発作」と呼ばれます。

パニック発作・不安発作は、多くの場合「死んでしまうかもしれない」「気が狂ってしまうかもしれない」という強い恐怖感を伴います。

このような強い発作を経験すると、それ以降さまざまなシチュエーションで「また発作を起こしたらどうしよう」という不安感がまとわりつくようになり、そのような場所や状況を意識的に避けるようになります。この「また発作を起こすかもしれない」という不安感を「予期不安」と呼んでいます。

予期不安やパニック発作が起きるのは、とりわけバスや電車、高速道路などといった「すぐに降りられない」場所、エレベーターや映画館のような「閉じ込められる」場所混雑した場所開けっぴろげの場所などに多く、そのような状況を避けるうちに症状が他のシチュエーションにも派生し、徐々に行動範囲が狭くなっていったりします。

パニック障害はなぜ起きるのか

パニック障害は理由もなく突然起こるように思われがちですが、実際には発作が本当に訳もなく突然起こる事はありません。

最初の発作の多くが、ストレス過多の状態で起こると言われています。このストレスには心理的なものも身体的なものも含まれます。

心理的ストレス

  • 両親や妻、夫との争い
  • 家族、大切な人の死や病気
  • 職場での人間関係
  • 仕事でのプレッシャー
  • 経済問題
  • その他

身体的ストレス

  • 病気
  • 過労
  • 暴飲暴食
  • 睡眠不足
  • 無理なダイエットなどによる低血糖
  • その他

パニック障害の原因は人によってさまざまで、一概に「これだ」と理由を断定するのは難しいでしょう。いくつかの要因が絡み合っているケースがほとんどかもしれません。ただ少なくとも、通常より多くのストレスがかかっている状況でパニック発作が起きやすくなるというのは一般的によく言われている事です。

パニック発作とはどのような症状か

パニック障害でない人にとっては何でもない状況で、急に言いようのない不安や恐怖を感じ、連鎖的にさまざまな症状が現れるのがパニック発作です。

具体的には次のような症状が挙げられます。なお、多くの場合これらのいくつかは並行して起こりますが、一度にすべての症状が起こるとは限りません。


  • 息切れ感、息苦しさ、窒息感
  • 動悸
  • めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ
  • ピリピリうずく感じ
  • 胸の圧迫感
  • 発汗
  • 身震い、手足の震え
  • 冷感または熱感
  • 周りの物が現実でない感じ
  • 口の渇き
  • 吐き気、腹部の不快感
  • 視界がぼやける
  • 筋肉の緊張
  • 考えがまとまらない、頭が真っ白になる
  • 死ぬのではないか、気が狂うのではないか、今すぐ逃げだしたいという恐怖感

なにしろ、電車や高速道路などのごくありふれた状況が発作の引き金になるわけですから、パニック障害の経験のない人にはとても理解しづらい症状でしょう。

実際にパニック障害の方の中には「家族や同僚に理解してもらえない」という悩みを同時に抱えている場合も多く、その事で落ち込んだり、塞ぎ込んだりといったうつ症状に発展するケースも少なくありません。

パニック障害の治療方法

実はパニック障害というのは、おおむね何もしなくても治る病気です。上に挙げたようなストレスの原因が無くなれば、治療らしい治療をしなくても自然と回復していくケースがほとんどです。

ただ、ストレスを生活から完全に排除するのはなかなか難しいかもしれません。その場合には、パニックを起こしてもその諸症状に対処して恐怖を克服していく心理的アプローチが有効です。

この心理療法は「認知行動療法」と呼ばれるものです。

認知行動療法をする事で、パニック障害はかなり回復あるいは寛解、完治します。

ですから、まずは安心してください。

パニック障害は永遠に続く難病では決してありません。少しずつ歩いて行けば、必ず出口にたどり着きます。絶望しなくても大丈夫ですよ。

抗不安薬の服用について

なお、予期不安の不安感を緩和するために抗不安薬を服用するケースもあります。

ただ、服薬で不安感や恐怖感をケアしたところで、認知行動療法をやらなければパニック障害の症状はよくならないと考えていいでしょう。

服薬はあくまでも不安感、恐怖感を緩和するための対症療法です。元から不安感や恐怖感を抱かなくするための根本治療ではありませんので、服薬を検討されている方(あるいは既に服薬治療中の方)はその点を考慮されるといいかもしれません。

抗不安薬には強い依存性が認められているものが多くあります。服薬治療は医師とよく相談し、セカンドオピニオン、サードオピニオンも含め、十分に納得した上でされる事をおすすめします。

一つ言えるのは、服薬しなくてもパニック障害は治るという事。パニック障害に限らず高血圧や糖尿病など、さまざま疾患で減薬がうたわれ始めている昨今。服薬治療をしないという選択肢があるという事を、最後に言い添えておきます。


パニック障害・不安障害の治療方法を実践する

参考書籍・関連書籍のレビュー

管理人まー

管理人まー

↑Twitterやってます(@ok_daijobu) パニック障害がすっかり治ったアラフォー女です。 35歳の時、通勤電車内でパニック発作を発症。以来、不安、恐怖、息切れ、めまいなどの症状が日常的に現れるように。電車やバスに乗れない、スーパーのレジに並べないなどの『広場恐怖症』や、「またあの症状が出たらどうしよう」という『予期不安』に苛まれ、一時は仕事はおろか外出さえもままならない状態でした。その後少しずつ症状が改善していき、2年後にほぼ寛解。さらに1年後にはすっかり完治。 克服するためにいろいろ試した事や感じた事などを、このブログに綴っていこうと思います。 元商業ライター。現地方OL。

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