心療内科医の選び方 – 医師に共感力は必要か

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。

暖冬ですね。暖冬って、あれなんですって。朝晩の寒暖差の激しい日が増えて、体調を崩しやすくなったりするんですって。うかうかできませんね、暖冬。みなさん気をつけましょう。

さて。今日は「病院」にまつわる体験談を綴ってみようかと。というのも、とあるツイートを見かけて、ふと疑問に思ったんですよ。「あの心療内科は人の話をろくに聞いてくれないから最低だ」という類のツイート。気持ちはとてもよく分かる。だけどうーむ、そう言い切れない側面もあるのではないだろうか、と。

精神科と心療内科ってどう違うの? パニック障害の病院選び

私の場合はと言いますと、実際のところ通院はしていませんでした。服薬治療をしなかったので、定期的に通院する必要性がなかった事もあって。

とは言え、一度も病院を受診しなかったわけじゃありません。

大きなパニック発作を起こした後、もろもろの諸症状についてネットで調べてみたんですよ。そしたら、どうやらこれはパニック障害というやつらしいぞと分かって、ひとまず精神科を受診してみることにしました。

私の場合はとりわけ躊躇なく受診したのだけど、精神科や心療内科へ行く事自体に抵抗感を覚えるという方も少なくないようです。

なんとなくね、イメージがね、分かります。なので「メンタルクリニック」と気持ちマイルドに言ってみたり、「やまだクリニック」みたく何科か分からない屋号にしてみたり、外観や内装をふんわり明るいカラーにしてみたり、病院サイドもあの手この手で間口を広げようとしているようで。

というかそもそも、メンタル系の病院がずいぶん増えたような気がしませんか、近頃。

街の至る所で精神科や心療内科の看板を見かけます。それだけ需要が増えたって事なんでしょうね。プラス、昔と比べて気軽に行きやすくなったって事なんでしょう。いや、昔の雰囲気はよく知らないのだけど。

ともあれ、今は明るい雰囲気のメンタルクリニックがたくさんあります。眼科や内科や耳鼻科へ行くのと同じ感覚で行って大丈夫かと。どの診療科もやる事は一緒ですしね。受付、待合、診察、会計、Done。

あ、ちなみに「精神科」と「心療内科」って、分野が微妙に違うらしいです。

精神科はイライラや落ち込みなどの気分症状がメインで、心療内科はストレスや心理的要因による吐き気や頭痛、体調不良などの身体疾患がメインなのだそう。

でも、正直あんまり大差はないかと。実際、精神科と心療内科を併記している医院は多いですし。

なので、病院選びは診療科よりも雰囲気重視で良いんじゃないかと思います。

心療内科医の塩対応にあんぐり。でもその後の評価は一変

さて、私が初めて訪れたのもまた精神科と心療内科を併記しているクリニックでした。

問診の後、さくっと言われました。「パニック障害ですね、お薬出しときますね」と。「風邪ですね」ぐらいのテンションで、さくっと。

私、正直ホッとしたんですよ。

さくっと、さらっと診断できる程度にありふれた病気なんだと思って。

ちなみにこの時もらったお薬は、頓服のアルプラゾラム。「症状が出たら飲んでね。すぐ効くから」と言われたものの、実際飲んでみたらちっとも効かなかったので、以来お薬は一度も飲んでいません。

そんなこんなで、初めてのメンタルクリニックは、実にありふれたやりとりで終幕しました。風邪で内科に行ったみたいな、ものもらいで眼科に行ったみたいな、腰痛で整形外科に行ったみたいな、実によくあるやりとり。

そのベタでテンプレなやりとりに、むしろちょっと安堵しました。風邪やものもらいみたいなものなんだなパニック障害って、と。

しかし幸か不幸かお薬が効かなかったもんで。別の治療法を求めて、別のクリニックへ行ってみることにしました。セカンドオピニオン的なのも大事だよなと思ったりもして。

今度は女性の先生。この先生、なんかね、すごく冷たかったんですよ。問診の時にも「あー、うん、へえー」と味気ない相づちを打つばかり。単なる相づちとは言え、もっと共感性のある相づちってあるじゃないですか。「うんうん、そうかー、なるほどねー、わかるわかる」的な。そんなのとは真逆の無共感っぷり。加えて無表情。

カルチャーショックにめまいすら覚えました。こんな心療内科いるんだなおい。

で、私が「とにかく治し方が知りたいんです。どうすればいいですか」と聞くと、先生はひと言「本を読んだらどうですか」と。

パソコンのキーをカチカチっとたたいて検索し、一冊の本のタイトルをメモしてくれました。「Amazonでも買えます。その本を読んだら症状を詳しく把握できるし、治し方も書いてます。」

え、まさかの独学? カウンセリング的なのじゃなくて?

もちろんお薬は出ず。こんなに冷たい心療内科ってアリなの? 最悪じゃね? と思いました、この時は。

しかしいやはや、この先生には今でも本当に感謝しているのです。先生の診察のおかげで今があると思ってます、ほんと。

病院からの帰路、あまりの冷たさにモヤモヤしつつ、早速教えてもらった本をポチりました。

不安障害の認知行動療法〈1〉パニック障害と広場恐怖―患者さん向けマニュアル /星和書店

というやつ。(詳しくはレビュー記事を)

先生が言った通り、本にはパニック障害の症状や原因や治し方まで、そのイロハがすべて書いてありました。すこぶる実用的な本でした。

書いてある事をできるだけ毎日やりました。気分が乗らなかったり体調が悪かったりして、うまくできない日もたくさんあったけど、山あり谷ありの末、数年後に完治。ひゅう。本当に、おかげさまでございます。

というわけで、私が受診したクリニックは2ヶ所、それぞれ1度ずつ。内1ヶ所ではテンプレ診察に安堵し、もう1ヶ所では冷んやりした診察に半ばあんぐりし。トータルの印象は、「メンタルクリニックってこんなものか」という感じでした。

「パニック障害は共感だけでは治らない」事を教えてくれた

当時のナイーブ過ぎる精神状態を差っ引いても、あの先生はやっぱり塩対応だったと思うのですよ。目をみはる淡白っぷり。

でも、私はその診察に救われた。

「どうすれば治りますか」という切実な問いかけに、ド直球で答えをくれた。ある意味ド誠実に。当時は「なぬ?」と思ったけれど、今となっては感謝の気持ちしかありません。

なので、思うのですよ。

精神科医や心療内科医に共感力は必ずしも必要ではないのではないかと。必要なのは具体的な治し方ですもんね、結局。

具体的な治し方、それすなわち認知行動療法です。関連本にもそう書いてあるし、私自身の実感でもあるし。

だから共感してもらったからといって、それ自体が直接治療になるかと言えば、答えは「否」なわけです。共感だけでは治らない。

共感が必要な場合があるとしたら、それは認知行動療法のモチベーションになる場合です。

「そうだね。分かるよ。辛かったね。十分頑張ってるよ」そう言ってもらえる事で、気持ちが前向きになる。それが認知行動療法のモチベーションになる。そういう場合には、共感が大いに功を奏すと思います。

あ、ちなみに認知行動療法っていうのは、例えば近所をお散歩したり、バスや電車に乗って買い物や会社に行ったり、車に乗ったりなど、日常生活の中で自分が発作を起こしそうだと感じるシチュエーションにトライしていく事なんですけども。つまり、ざっくり言うと「日常生活」そのものなんですよね。認知行動療法って。

で「共感」というのは、あくまでもその「日常生活=認知行動療法」をやるモチベーションの一つなのであって、共感そのものが具体的な治療にはならないんです。うん。

付け加えるなら、服薬もまたモチベーションの一つですね。「日常生活=認知行動療法」をやるためのモチベーション。それ自体が根本治療にはならない。いわゆる対症療法ってやつですもんね、抗不安薬は。

話がとっちらかってきたので、ここらでまとめを。


  • 共感してくれないからと言ってヤブ医者とは限らない。(個人の所感ですが)
  • 治療と共感は別カテゴリである。
  • ついでに言うなら、医師はカウンセラーではない。

もしも、誰かに共感して欲しいなあ、辛いなあ、気力が出ないなあ、なんて時にはカウンセリングの専門機関を訪ねるのがベストだと思います。

カウンセリングに力を入れてますっていうメンタルクリニックもいいかもしれないですね。

ともあれ、メンタルクリニックもカウンセリングも気軽に気楽に、ちょっとそこまで感覚で行ってみると良いと思います。受付、待合、診察、会計、Doneです。(おわり)

ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。
効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。

ブログ管理人の自己紹介とパニック障害の経緯などは、コチラより。
→「ごあいさつ


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管理人まー

管理人まー

↑Twitterやってます(@ok_daijobu) パニック障害がすっかり治ったアラフォー女です。 35歳の時、通勤電車内でパニック発作を発症。以来、不安、恐怖、息切れ、めまいなどの症状が日常的に現れるように。電車やバスに乗れない、スーパーのレジに並べないなどの『広場恐怖症』や、「またあの症状が出たらどうしよう」という『予期不安』に苛まれ、一時は仕事はおろか外出さえもままならない状態でした。その後少しずつ症状が改善していき、2年後にほぼ寛解。さらに1年後にはすっかり完治。 克服するためにいろいろ試した事や感じた事などを、このブログに綴っていこうと思います。 元商業ライター。現地方OL。

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