パニック障害回復への道 – 回復段階リストを作ってみた

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。
暖冬とはいえ寒いもんは寒いので、日がな一日家でぬくぬくしております。だって人混みに行ったらインフルもらうかもしれないし。ねー。
というエクスキューズはほどほどにして。
今回は「Road to the Recovery」と題して、私が回復に至るまでの環境や心身の変化をまとめてみようかと。
実は、向精神薬の依存症でほとんど寝たきりになってしまった弟がおりまして。でも去年から少しずつ減薬を始めて、ずいぶん回復してきました。
弟の話は以下の記事でも触れています。
その回復っぷりを眺めていると、なんだか私の回復期の言動と重なる部分があるなあと思ったりするのですよ。
もしかすると、これって回復期あるあるなのかもしれない。というわけで、ちょっくらまとめてみたいと思います。
あくまで個人の主観なので医学的根拠はありません事を予めご了承くださいまし。
前兆期 – 醜形恐怖と社交不安が少しずつ悪化
パニック障害を発症する数年前から、何かにつけてイライラしておりました。家族間のケンカが絶えず、ストレスもマックス。
- 醜形恐怖の症状が出はじめる。(やがてマスクなしでは外出できないほどに悪化)
- 出勤時の電車でお腹を壊すようになる。
- 社交不安の症状が出はじめる。(やがて友人にさえも会うのが怖くなる)
- 共感力が低下する。
- 政治に憤りを感じる。
- SNS命。隙あらばフェイスブックを開いてしまう。
急性期① – パニック発作とうつ症状の発症
で、ついに通勤電車でパニック発作発症。仕事を辞めて半年ほど自宅療養しました。家族との折り合いは相変わらず悪く、そのせいで発作が起きるようになったため、ひとり暮らしを考え始めました。
- うつ症状が強くなる。(不意に涙ぐんだり、生きる事に絶望したり)
- 予期不安が出て、バスや電車に乗れなくなる。外出すら恐怖に。
急性期② – 認知行動療法と選択理論に出会って希望が湧く
認知行動療法と選択理論に出会い、希望が出てきました。やるべき事がハッキリしたせいもあって、生活に少しハリが出た気がします。
(認知行動療法と選択理論については、過去記事検索やレビュー記事をご参照ください。)
- 認知行動療法を始めて、少しずつ予期不安に対応できるようになってくる。
- 醜形恐怖、社交不安、うつ症状が少しずつ緩和されてくる。
- 共感力が戻ってくる。(他人に対して優しくなった)
- 短期間の仕事ができるようになる。
回復期 – 行動範囲が広がるにつれ自信を取り戻していく
短期の仕事をいくつか繰り返し、いよいよ長期の仕事ができる程度に回復しました。
それを機に田舎に移住。ひとり暮らしスタート。家族と和解し、ストレスも一気に緩和。
- 予期不安が少しずつ緩和されてくる。
- うつ症状と醜形恐怖はほぼ緩和。
- 社交不安もかなり回復してくる。
- 日常生活はほとんど支障なく送れるようになる。
- 政治に対して必要以上に憤りを感じる事がなくなる。
- パワースポットやパワーストーン、スピリチュアルなものに興味が出てくる。(あとはもう神頼み的な?)
- 犬や猫の保護活動に力を入れ始める。(か弱い存在へのシンパシーか?)
- オーガニックやマクロビに興味が出てくる。(この時、薬膳アドバイザーの資格を取りました)
完治 – 予期不安が出なくなり、症状の事も少しずつ忘れていく
すっかり回復。予期不安が頭をよぎる事もなくなり、外出の機会がめっきり増えました。仕事はほどほどにぼちぼちやってます。
- 予期不安がなくなる。
- 社交不安もなくなる。(もともとの人見知りは残ってます、相変わらず)
- パワースポットなどへの興味が薄れる。(なんでだろ。でも人並み程度には好きですよ、神社とか)
- オーガニックやマクロビに対する熱が覚める。(いや、健康食品とか好きですけどね、相変わらず)
- 犬猫は相変わらず好き。(てか飼いたい。次はペット可物件に越す)
- 勉強や資格試験に興味が出てくる。(目下、工業英検に注目中)
- SNSやテレビに興味がなくなる。
で、今に至ります。Road to the Recovery 終演。
医学的根拠とか心理学的な理屈とかはよく分かりませんが、私の場合はこんな感じでした。
なお、服薬をしていなかったので、依存症状や離脱症状などの体調変化はありませんでした。
ちなみに弟は、上の段階リストに当てはめると今ここ→「回復期」。にわかにパワーストーンのブレスレットを着け始めたり、毎日オーガニックの甘酒飲んだり、昨年末には急に神社で大祓をやると言い出したり。
思えば私もそんなでした。回復期にはなぜだかやたらオーガニックでスピリチュアルめいておりました。あるあるなのかしら、これ。
心身が元気になってくると何かに興味が出たり、一方で興味を失ったり。脳科学の観点で何かしらの説明がつきそうですけどね。よく分かりませんが。
はてさて、みなさんはいかがでしょう。似たような経緯の方、おられるでしょうか。(おわり)
ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。
効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。
ブログ管理人の自己紹介とパニック障害の経緯などは、コチラより。
→「ごあいさつ」

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はじめまして!久保田真代と申します。
突然のコメントで失礼します。
私は2年前にパニック障害になりました。
発作は数えられるくらいしか起こってなくてもう1年ほど発作はでていません。ただ予期不安が強くて、私も海外旅行が大好きでパニックになる前はよく一人旅してましたが、いまはできなくなってしまいました。薬は飲んでいなくて日常生活に支障はありません。ただ1人での遠出がすごく怖いんです。ブログ拝見させていただき認知行動療法がよいと書いてありましたが、どのようにしたら良いのでしょうか?教えていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
久保田さん、はじめまして。こんにちは!
海外旅行お好きなんですね。ひとり旅も。
私もです!
好きな事ができなくなるのって、本当に辛いですよね。
でも認知行動療法で必ずまた旅行できるようになると思います。
具体的には以下の記事にまとめています。
認知行動療法チャレンジ①
これからまた、もうちょっと必要な情報が検索しやすいブログ構成に改造していく予定です。
その第一弾として、パニック障害の基本情報からまとめはじめました。
パニック障害・不安障害とは
続けて、認知行動療法についても分かりやすくまとめたいと思っていますので、よければまた見に来てみてください。
もしTwitterアカウントをお持ちでしたら、そちらの方でブログ更新のアナウンスをしていますので、チェックしてみてください。
もしお急ぎでしたら、認知行動療法について詳しく書かれた本を参考にされるのもいいと思います。治療に役立つ本のレビュー記事も書いていますので、よかったらそちらも参考にしてみてください。
治療に役立つオススメ本 【随時更新】
私もパニック障害だった当時は、もう二度と大好きな海外旅行ができないかもしれないと思って、かなり落ち込みました。
でも、今はまたふたたび大好きな旅行を楽しめています。
あ、旅行がお好きなら、旅行する事自体が認知行動療法になると思います。実際、私も旅行をする事で予期不安をかなり克服しました。
その辺りは以下の記事にもまとめています。
認知行動療法チャレンジ③ 旅行をする
ちゃんとご質問にお答えできたかどうか分かりませんが、必ずまた旅行を心から楽しめるようになると思いますよ!
焦らず無理せずマイペースで、日々をお過ごしくださいね。
コメントありがとうございます
さっそくおすすめしていただいた認知行動療法の本を買ってみました。
いますごく絶望的でちょっとうつっぽいですが、ブログ読ませていただき少し希望がわきました。
ありがとうございます
またいろいろ質問しちゃうかもしれませんがよろしくお願いします。
久保田さん、認知行動療法の本、おすすめです。
私のバイブルです。
私も当時はうつ症状が出ていました。
が、それもこれも永遠に続くものではないですから。
気晴らしになりそうな事をできるだけたくさん試しながら、
できるだけマイペースにお過ごしくださいね。
大丈夫ですから!