「怒れば言う事を聞いてくれる」の本当の意味 – 選択理論入門②

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。

前回、この本の内容を踏まえて選択理論における「行動のコントロール」についてまとめてみました。

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論(ディスカヴァー・トゥエンティワン)Amazonより

落ち込みから脱するためには思考の切り替えが必要で、思考をスムーズに切り換えるためには「相手を変えたい」という思いを手放さねばならないと。

だけどこの「相手を変えたい」という思い、実に根深いのです。無自覚に私たちの行動に影響を与えています。それについて今日は綴ってみますね。

相手は変えられない、変えられるのは自分だけ

選択理論の核たる理論がこれです。

「相手を変える事はできない。変えられるのは自分の事だけ」

逆に言えば、相手もまた自分を変える事はできません。つまり、自分の行動原理は自分の内側にあるという事です。このロジックを、私たちは真逆に感じている気がします。

例えば「ベルが鳴るから電話に出る」と思っていないでしょうか。外側(相手)からのシグナルによって自分が動かされた、と。

でも実際にはそうじゃありません。自分が電話に出ようと思うから出るのです。一方で出ないという選択肢もありますね。今は体調が悪いからとか、電車に乗っているからとか、しつこく何度もかけてくるからとか。

あらゆる事に同じ理論が当てはまります。すべての行動は自分自身の選択だという理論。まさにこれが「選択理論」です。

私たちは内側からの動機によって行動している。外側からの刺激に動かされているわけじゃない。だから「他人は変えられない」のです。なぜなら、みんなそれぞれ行動を選択しているのは自分自身だから。

「私が泣けば、あの人は優しくしてくれる」という勘違い

だけど多くの人が、他人は変えられるものと信じているんじゃないかと思います。それも無自覚に。

例えば、「自分がこうすれば、相手はこうなる」という考え。これって、自分の言動によって相手は変わるはずだという思い込みそのものですよね。

「私がガミガミしつこく言えば、子どもは宿題をしてくれる」は、ちょっと言い換えるとこうなりますね。「ガミガミ言う事で、子どもに宿題をさせよう。」

「私が泣けば、あの人が心配してくれる」は「泣いてあの人を心配させよう。」

何もネガティブな言動ばかりではありません。

「シャネルを買ってあげたら、あの子が喜んでくれる」、「優しく話を聞けば、部下は信頼してくれる」の類も同じ。

アメとムチ。そのどちらにも、相手は変えられるという勘違いが働いているわけです。

実際には相手が意図通りに変わってくれる事もあるでしょう。だけど相手が納得して自らの意思で行動していなければ、それは無理強いに過ぎません。

この勘違いを行動原理にし続けていると、はたして人間関係はどうなっていくのか。きっと想像に難くないんじゃないでしょうか。

相手に期待するのが悪いわけではない

  • 子どもに勉強して欲しい
  • パートナーに心配してもらいたい
  • あの娘に振り向いてもらいたい
  • 部下に信頼されたい

そうやって相手に期待を持つ事自体が悪いわけではないんです。期待する事はむしろきわめて自然な心理だとも言えるでしょう。

だけどこの時、「相手は変えられない」事を理解していると、その後の受け止め方が大きく異なってきます。

例えばもし相手が自分の思う通りに動いてくれなかった時、「変えられるはずだ」という信条を持っていたら、きっとこう思うのではないでしょうか。

「なぜ? どうして変わってくれないの?」

そして「どうしてなの?」のその先に、悲しみや苛立ち、無力感、自信喪失が待ち受けている事を、もう既に私たちは痛感していますよね。

「どうして?」の答えは、先に言った通り。だって「相手は変えられない」から。

だから相手が思い通りに動いてくれなくても、しょうがないんです。そもそも「私がこうすれば相手はこうしてくれる」という原理で行動する事自体が、機能していないんです。いや、機能していないどころか、人間関係を悪化させるばかりなのです。いやはや。

「相手は変わるはずだ」という勘違いが「相手を変えたい」という期待と混じり合うと、「なぜ?どうしてなの?」で思考が停止しまう事が、つくづく分かりました。

では「相手を変えたい」「相手は変えられる」という心理の呪縛から解き放たれるためには、どういう行動を選択していけばいいのか。最後にザザッと引用しますね。

手放すべき7つの習慣

  1. 文句を言う
  2. 脅す
  3. 責める
  4. 罰を与える
  5. 批判する
  6. 褒美で釣る
  7. ガミガミ言う

身につけたい7つの習慣

  1. 耳を傾ける
  2. 励ます
  3. 敬意を払う
  4. 受け入れる
  5. 違いを話し合う
  6. 信頼する
  7. 支援する

(「人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論」より)

頭では分かっているつもりでも、家族などの身近な存在には、つい前者の習慣をやってしまいがちです。私自身、家族にはつい責めたり批判したりしてしまって、途中でハッと気付いてアワアワと後者に切り替えるような事、よくあります。はい。

選択理論って、巡り巡って自分がハッピーになるための心理学だと思うのですよ。だからこそ日々意識して、ぜひバチッと身に付けられるようにしたいもんです。

そう言えば「相手は変えられる」というロジック、「◯◯じゃなきゃ嫌われる」っていう心理にも繋がりますよね。次回はその辺りの事を綴ってみようかな。また長くなりそうですけども。

というわけで、今回もご高覧ありがとうございました。(おわり)

ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。
効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。

ブログ管理人の自己紹介とパニック障害の経緯などは、コチラより。
→「ごあいさつ


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管理人まー

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↑Twitterやってます(@ok_daijobu) パニック障害がすっかり治ったアラフォー女です。 35歳の時、通勤電車内でパニック発作を発症。以来、不安、恐怖、息切れ、めまいなどの症状が日常的に現れるように。電車やバスに乗れない、スーパーのレジに並べないなどの『広場恐怖症』や、「またあの症状が出たらどうしよう」という『予期不安』に苛まれ、一時は仕事はおろか外出さえもままならない状態でした。その後少しずつ症状が改善していき、2年後にほぼ寛解。さらに1年後にはすっかり完治。 克服するためにいろいろ試した事や感じた事などを、このブログに綴っていこうと思います。 元商業ライター。現地方OL。

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