こんにちは、あろはー。管理人まー、です。
私、パニック障害が治るまでにだいたい3、4年かかったのですけどね。いや、社交不安や醜形恐怖が発作の予兆だったのだとすると、トータルおよそ5年ぐらいでしょうか。
思えば、けっこうハイペースで回復したのかもしれないなーと、ふと思ったんです。
当時は「いつになったら元気になるんだろう」「いつまでしんどいんだろう」「ほんとにいつか治るんだろうか」って、とめどない不安がぐるぐる渦巻いて、毎日まるで薄暗い沼地をもがき歩いている気分でした。だから、体感的にはずいぶん長い時間がかかった気がしていたんですけどね。
実際には5年よりさらに長期間患っておられる方、いらっしゃいますよね。私の身近にも10年以上闘病している身内がいたりします。
そう考えると、私は比較的短期間で回復した方なんじゃないかしらと思うわけです。や、逆に5年と言わず2、3年あるいは数ヶ月で治ったという方もおられるとは思いますが。
ともあれ。パニック障害って、回復にかかる期間が人によって実にまちまちですよね。
風邪は一般的に1週間〜10日で回復すると言われているけれど、パニック障害でそういう統計学や平均値はアテにできそうにありません。
今まさに長い間病気と戦っておられる方は、症状が長引けば長引くほど、そして自分より短い期間で治った話を聞けば聞くほど、ますます不安に駆られたりするんじゃないでしょうか。
「どうして私はよくならないの?」「どうして私はぶり返してしまうの?」「もしかしたら私は治らないんじゃないの?」
「いつか治る」の天秤を、いつも幸せでいっぱいに。
「いつ治るのか」その答えを出すのは確かに難しいけれど、ひとつだけ確かな事があります。
それは「いつか治る」って事。
いろいろうまくいかなかったり、諦めたり妥協したりしながら大人になっていくじゃないですか、人って。だから、世の中にはいくらがんばってもどうにもならない事があるのは分かってる。
同じだけ勉強してもかなわない秀才がいるって事や、同じだけ走り込んでも届かないタイムがあるって事、同じだけ打ち込んでも作れない作品があるって事も、よく知ってる。
そう。世の中には、できる人とできない人がいる。
だから、ついパニック障害にもこの法則を当てはめてしまうかもしれません。
「治る人と治らない人がいるんだ。そして私は治らない人なのかもしれない」と。
でも、パニック障害にそれは当てはまりません。だってパニック障害は、そういう能力うんぬんの類じゃないから。
例えばですよ、ここに1000円札がある。その1000円札が人によって1万円になったり、はたまた500円になったりはしないじゃないですか。1000円札は、誰にとっても同じ1000円。
そういう事です。あ、分かりにくかったですか。そうですか。じゃあ例えば、大阪という街がある。その大阪が人によって名古屋だったり神奈川だったりしませんよね。大阪は、誰にとっても同じ大阪。
そういう事です。あ、ごめんなさい、例えベタで。
ともかく1000円札も大阪も、パニック障害が回復するってのも全部「現実(Real)」です。誰にとっても等しく同じ。
だから「私は治らないんじゃないか」と思うのは杞憂ですよ。いつか治ります。不安になったら、ぜひ信じてみてください。
「治る」と「治らない」を天秤にかけて、「治る」のお皿がいつでも重くなるように、ポジティブな言葉をたくさんかき集めてください。
思い込む事。信じる事。それが回復の支えになります。ほんとこれ大事だと思う。
あ、さっき、世の中にはできる人とできない人がいるって書いたのだけど、それだってもしかすると思い込みなのかもしれませんね。
もう少し続ければ、いつかできたのかもしれない。テストのスコアであの子に勝つ事も、100mのタイムを縮める事も、作品で何か賞を獲るような事も。
時間という概念を度外視したら、できない事の枠はもっともっと小さくなるのかもしれません。
話が逸れちゃいましたが、えーと、とにかく必要以上に不安にならなくて大丈夫だと思いますよ、って事が言いたかったんでした。
日々の中で、うれしいなと思った瞬間、アハハと笑えた瞬間、ありがとうと思えた瞬間、そういう幸せな瞬間にフォーカスして、その幸せのカケラをできるだけいっぱいかき集めて「治る」の天秤に次々乗っけていきましょう。
大丈夫ですからねー。(おわり)

ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。
効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。
ブログ管理人の自己紹介とパニック障害の経緯などは、コチラより。
→「ごあいさつ」

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