阿字観瞑想で「今」を体現する- 高野山のススメ

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。

えー、私、空海が好きでしてね。

元々は司馬遼太郎が好きで、著書「空海の風景」に感銘を受けたのがきっかけなのですが。

空海と言えば、真言宗の開祖。空海が開いた宗教都市と言えば、高野山。

というわけで、認知行動療法も佳境の2016年当時、高野山の宿坊に1泊してみました。もちろん認知行動療法を兼ねて。

そこで体験した「阿字観」という瞑想がとりわけとても印象的で、パニック障害などの不安感を鎮めるのにも向いている気がしたので、今回はそれを中心に綴ってみようかと。

真言密教に伝わる瞑想法・呼吸法「阿字観」

さて、阿字観とは何ぞやと言いますと。

真言密教に伝わる瞑想法、呼吸法の事です。名の通り、梵字(サンスクリット語)の「阿」の字を見ながら行います。

「阿」の字は、万物の始まりを表し、大日如来を象徴すると言われています。

阿字観というのは、本来修行なので段階があります。数息観(すそくかん)→阿息観→月輪観(がちりんかん)を経て、最終的に阿字観に達するのだそうですが、初期段階の数息観や阿息観は初心者でも簡単に実践できて、深いリラックスを得られるとの事。けっこう各地の真言宗のお寺で体験会が開かれていたりもします。座禅体験的な感じで。

たしかに禅宗の座禅と似たような感じですが、個人的には阿字観の方がパニック障害の不安感を落ち着けるのには向いている気がしています。

というのも数息観というのが、呼吸に意識を集中させて心を落ち着ける瞑想法だからです。

パニック発作の予防や、予期不安を静めるのに重要なのが呼吸コントロールなので、阿字観のやり方はけっこうそれと直結しているぞと思うわけです。

こちらのサイトにやり方が詳しく書いてありました。ご興味ある方はこちらを。(丸投げかい。いや、かなり丁寧に解説されているので。)

那須波切不動尊 金乗院 – 阿字観入門編

高野山の金剛峯寺で阿字観を体験してみた

ちなみに私は、高野山の金剛峯寺で阿字観の体験会に参加しました。

こちらでは4〜11月の間1日4回、体験会(所要約1時間)を開催されています。

詳細は公式サイトにて

人気があって、いつも参加者でいっぱいだと聞いていたのだけど、その日は何故だか私含め2名だけ。

ご指導くださる僧侶の方も「あら、珍しいですね。せっかくだから今回はじっくり丁寧にやりましょう」と。ひゅう。

阿字観は専用の小さな道場を閉め切って行われました。所要1時間と聞いていたし、その閉塞感に最後まで耐えられるかしらと最初はかなり緊張したのだけど、僧侶の指導にならって阿字観を進めていくうちにいつのまにかドキドキは無くなっていました。

なにぶん初心者なもんで、そこまで深くリラックスできたかと言えばそんな事はないのだけど、何度かやればたぶんかなりリラックスできるであろうポテンシャルをひしひしと感じました。

事実、その後定期的に自宅で阿字観をやるにつれて、リラックスできる感覚は深まっていきました。今はね、定期的にはやっていないのだけど、でも時々やります。すごく気に入っています。

阿字観が終わって、僧侶の方が説法めいたお話をしてくださいました。そして「あなたは今、幸せですか」と。

私は「幸せです」と答えました。「そんなにはっきりとそう思えるのは、素敵な事ですね」と笑っておられました。

いやたぶん説法のセオリーとしては、そこで「いやー、いろいろありまして」的な返答があって、それに対して「幸せとは…」の流れにもっていきたかったんだと思うのだけど、空気を読まずにバッサリお約束破りをしてしまいました。

事実、すごく幸せだったのですもの。発作だのストレスだのを乗り切って、今そこで阿字観をできている事が。

だったらそれを伝えればよかったなあと、今なら思う。「パニック障害を乗り越えられそうなんです。日常の有り難みが身に沁みています。だから今幸せです」と。

ちなみに、その若い僧侶さんはこうおっしゃっていました。「わたしは阿字観を知って世界観がガラリと変わりましてね」と。お話の中で二度、三度おっしゃっていたので、よほど深い実感があるのだと思います。

実際、私が体験したのは阿字観の基礎段階のものだったけれど、これを習熟させると確かに世界観が変わりそうだぞという奥深さは、なんとなく分かった気がします。

書いているうちに、また高野山に阿字観をやりに行きたくなってきました。よし、早速計画立てよう。

宿坊と精進料理と奥の院

さてさて。私の宿坊体験もちらっとご紹介。

予約は楽天トラベルで。ネットで気軽に宿選びできる程にはカジュアルです。宿のランクやサービスも色々選べて、普通の旅館感覚で予約できました。

私が泊まったのは「西禅院」。一番安い素泊まりプラン。重森三玲の庭があるってので決めました。

標高の高さも相まってかなり寒い時期だったのだけど、部屋にはコタツ完備で、共同のお風呂も小さいけど清潔で、トータル快適でした。

朝のお勤めにも参加できたし。貴重で素敵な体験にホクホク。今度高野山に行く時には、他の宿坊にも泊まってみたいです。精進料理付きのプランもいいな。

あ、お客さんは海外の方がけっこう多かったです。とりわけ欧米っぽい方。さすが世界遺産。

精進料理が食べられるお店は、高野山の中にいくつかあります。

私は「花菱」でランチを。これがめちゃんこ美味かった。そんじょそこらの京料理より美味しい気がした。

別の日に「中央食堂さんぼう」でもランチを。こちらはもう少しカジュアル。これも美味しかった。

高野山の精進料理、街のベジ系カフェのランチなんかよりも美味しい気がしたよ。レベル高いと思う。

それから何と言っても、メインイベントは奥の院参拝。弘法大師こと空海の御廟があるところです。

参拝にも色々やり方があるのだけれど、私が一人できょろきょろしていると、必ず誰か他の参拝者の方が「初めて?」と声を掛けてくれたのでした。慈愛に満ちておりました。ありがたや。

実はここだけの話、弘法大師の御廟をお参りした時に、ホロリと涙ぐんでしまいまして。

なんでだか。空海ファン心理?いや、色々あったけど何とかここまで来れたという事に感慨深いものがあったのかもしれない。あと、たくさんの優しさに触れて嬉しかったのもある。

奥之院へ続く一の橋は、この世とあの世の境と言われているそうです。奥之院を去る時に、人は生まれ変わるのだとか。

うん、確かにそうなのかも知れない。そんな事を噛みしめながら、帰路に着いたのでした。

実は私、これをきっかけに、その後も何度か高野山を訪れています。「パワースポット」と一言でタグ付けするのは何とも罰当たりな気さえするのだけど、でも私に力をくれるのは確か。

認知行動療法や阿字観体験も兼ねて、一度訪問されてみてはと、さらっとおススメなんかしたりして。はい。いいところです。(おわり)

ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。
効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。

ブログ管理人の自己紹介とパニック障害の経緯などは、コチラより。
→「ごあいさつ


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管理人まー

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↑Twitterやってます(@ok_daijobu) パニック障害がすっかり治ったアラフォー女です。 35歳の時、通勤電車内でパニック発作を発症。以来、不安、恐怖、息切れ、めまいなどの症状が日常的に現れるように。電車やバスに乗れない、スーパーのレジに並べないなどの『広場恐怖症』や、「またあの症状が出たらどうしよう」という『予期不安』に苛まれ、一時は仕事はおろか外出さえもままならない状態でした。その後少しずつ症状が改善していき、2年後にほぼ寛解。さらに1年後にはすっかり完治。 克服するためにいろいろ試した事や感じた事などを、このブログに綴っていこうと思います。 元商業ライター。現地方OL。

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