タックルの恐怖と予期不安の克服方法は同じだった

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。
先日のラグビーワールドカップ、病室で声を殺して応援しておりましたですよ。興奮。感動。
実は私、今回の日本対スコットランド戦で、初めてラグビーの試合をちゃんと観たのだけど。
いやはや。こりゃハマる。うなぎのぼりで好きになりました。ビバにわか。
何度阻止されても、めげずにタックルを繰り返してゴールににじり寄っていくラガーマンたちの眼光や、食いしばった歯や、滝のような汗や、痛みに歪む表情。
人というのは、かくも美しいものかと。
スポーツというよりも、むしろ眩しい光を眺めるような感覚がありましたよ。
そして、タックルを受けた選手が頭から血を流したり、肩を抱えて痛みに耐えたりしている姿を見つめながら、ずっと考えていました。
かつて私もこんな風に戦った事があるぞ。そうだ、認知行動療法だ。恐怖や不安と戦いながら、震える足を電車の中へ踏み入れた時。
傍目には普通に見えただろうけれど、心象は違った。まさに痛みに耐えながら、必死で前へ進もうとするラガーマンだった。
いつのまにか画面の向こうのラガーマンと、かつての自分、そして術後まもない今の自分を重ねておりました。
いや、思い上がりではあるのだけどね。
彼らが対峙しているであろう恐怖は直接命に関わるものだから、死に直結しないパニック発作のそれとは次元が違うと言えば違うのだけど。
いや、だからこそ、沸き起こるばかりでした。彼らに対する尊敬の念。
点数をもぎとるために、命あるいは大怪我に関わるであろうプレーをめげずに繰り返すラガーマンたち。
恐怖心が無いわけないと思うのですよ。だって痛いの嫌だと思うもの。誰だって。死ぬの怖いと思うもの。誰だって。
彼らはその恐怖心、どうやって払拭しているのだろう。気になって、ググってみました。
タックルの恐怖に打ち克つ要素、自信・慣れ・経験
いろいろ調べてみますとですね、やはり、タックルに恐怖心を抱くってのはラグビーあるあるのようで。その克服方法について書かれたサイトもたくさんありました。
で、だいたい3つの要素が挙げられそうです。
①まずは、自信。
日頃から練習、対策、身体作りをしっかりやって、自信をつける事。
②そして、慣れ。
何度もタックル練習やミニゲーム、試合を重ねて、タックル自体に慣れる事。
③あと、経験。
実際にタックルを繰り返す中で、色んなパターンを経験して知識を得る事。加えて、タックルの成功経験を積む事。
ふむ。
これって、まんま認知行動療法にも当てはまりますね。
- 日頃から健康管理や体力づくりをして自信をつける
- 何度も認知行動療法にチャレンジして、それに慣れる
- 認知行動療法を繰り返して、成功体験を積む
つまり、タックルの恐怖の克服方法は、予期不安の克服方法とそのまんまイコールというわけで。ふむ、やはり。
恐怖の片鱗も見せずにひたすら邁進する彼らラガーマンの姿に、私がひときわヒロイックを覚えたのは、そういうわけでした。
そう。彼らが、あの恐怖(=パニック障害の予期不安)以上の恐怖(=命に直結する)に打ち勝って試合を戦っている事が、妙にリアルに実感できたから、なおさらヒーローに見えたわけです。
ほんと、すごい。リスペクトしかない。
ばんざいラガーマン。ごーごーラガーマン。
パニック障害の予期不安を抱える人にとっては、最高のロールモデルかもしれませんよ。
ラガーマンの著書もけっこう出てるじゃないですか。もしかすると、不安障害のメンタルコントロールにもかなり有用かもしれませんね。
ちょっと読んでみよう。何かオススメあれば教えてください。ぜひぜひ。(おわり)
ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。
効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。
ブログ管理人の自己紹介とパニック障害の経緯などは、コチラより。
→「ごあいさつ」

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