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【パニック障害】ストレスと否応なく向き合う羽目になった話 3(最終回)

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。

さてさて、前回のつづきを。

うまく着地できるといいな。終われるかな、つづくになっちゃったらごめんなさい。

 

沸き起こる怒り、でもそれは手放す事ができる

「毒親」ブームありましたよね。や、ブームと言っちゃよろしくないのかもしれないけれど。

私自身はそれ系の本は読んだ事がないのだけれど、「自己肯定感の低さに親が影響している」って事に関連本を読んで初めて気付いた、という世間の声をよく耳にします。

いや、人間ってそういうものだと思うのです。よく分かります。昔から送ってきた日常が、まさか生きづらさの元凶だとは。気付かないものです。だってそれが日常なのだから。

私の場合は、前回紹介した選択理論の本を読んで、日常を疑い始める事ができました。そして、親と距離を置かねばと思うに至りました。

だけど私は、自身の親を毒親とカテゴライズするのには抵抗があります。だって好きだから。毒って言っちゃあおしめぇよ、みたいな。

でもまあ、それは今だから言える事。

本を読み終えて「むむ、元凶は親だな」と思った当初は、ただ怒りが渦巻くばかりでした。憎しみめいたドロっとした感情もあった。だけど、その気持ちを抱え続ける事にメリットは1ミリグラムもない。その事もまた、選択理論は説いていたのでした。

 

まずは自分の気持ちに誠実に、そして人にも正直に

すでに家を出ようと心に決めていました。だけどその前に親とちゃんと話をしようと思いました。何をゴールに設定するわけでなく、とにかく思いの丈を伝えよう、と。

そうする事で、私の誠実人生1章の幕開けにしようと思ったんです。これまでは周りに合わせすぎて何色だかよく分からないローブをかぶった人生。これからはローブを脱いで颯爽と生きるんだ。そんな誓いを込めて。

で、結果。

ぱんぱかぱーん。と分かり合えたわけじゃないけれど、親の言動もまた無自覚なのだという事を知りました。

最初はね、思い知らせてやりたいという気持ちもちょこっとあったのですよ。病気になった私、そしてその原因を作ったあなた。その構図を突きつけてやろうと思った。だけどふと、それって誠実じゃないよな、と思ったんです。

それって、相手を自分と同じように傷付けてやろうって発想じゃないか。

それって、1番大切な「だけど感謝してます」って気持ちを、意地張って封印してしまう行為じゃないか。

そして何よりそれって、自らを「可哀想な人」としてタグ付けしている行為に他ならないじゃないか。

結果、誠実に話ができたと思います。思いを吐き出せただけで、前を向くには十分でした。そして私は家を出ました。

 

ストレスは消える、思っていたより簡単に

親と距離を置いた事で、認知行動療法の効果はグンと上がりました。ひとえに、おおよそのストレスが解消されたからだと思います。最初に書いた例えを引用するなら、そう、雨漏りに対処できたおかげです。雨漏りがなくなった今や、床を拭けば拭いた分だけピカピカになる、というわけ。

私はパニック障害と同時に醜形恐怖や社会恐怖も患っていました。が、すべてにおいて認知行動療法が効果的でした。社会恐怖には社会恐怖の認知行動療法があります。ちなみに私はこの本を参考にしていました。ご参考まで。

不安障害の認知行動療法〈2〉社会恐怖―患者さん向けマニュアル

 

その頃にはフルタイムで働けるぐらいにはなっていました。予期不安はありましたけどね。呼吸法でなんとか乗り切っていました。

でも派遣勤務だし、それなりの収入しかないし、電車通勤とかできればしたくないし、あ、できたら自然に囲まれて暮らしたいな、とかもろもろ考えた結果、とある田舎のシェアハウスに移住しました。1LDK規模で家賃2万円。

そこからバスで片道1時間かけて街の近くまで通勤していました。今思えば電車に数十分乗るよりハードだったのかも。でも自分で選んで決めた事ってのは、妙に納得して乗り切れるもんで。ときどき予期不安と闘いながら、それでも毎日機嫌よく通勤できていました。

あと、旅も。一時は単なる現実からの逃避行だと思ったのだけど、やっぱり旅を人生から切り離す事はできませんでした。やっぱり好きなんだな私。それに改めて気付けて嬉しかった。

プラス、もう少し違う形で旅と人生を結びつけようと思いました。以前みたいに旅先でただひたすら時間を消費するような過ごし方は、今は必要ない気がして。で、始めたのが買い付け。大好きなネイティブアメリカンの工芸品です。それは今も続けています。細々と。近頃は収入も少しずつ安定してきました。まだまだこれから。ライフワークです。

ともあれ、引っ越しとともに症状はぐんぐん良くなっていきました。

親の事も許せるようになった。許す、というのとはまた違うのかもしれない。ただ「私もあなたも、家族みんなで幸せになろうよ」と思うようになった。そういう気持ちで接していたら、向こうも似たような感じで接してくれるようになりました。私に触発されたんだと思う。子が親に影響を与えるって事もあるんだね。しみじみ。今はとても仲良しです。

 

治ってくると、途端にストレスなんてどうでも良くなる

なんかね、すべてが軽くなって、すべてが良い方向に進んでいる実感がありました。

引っ越しをした事で、感情とか神経のメカニズムがいろいろ作用してストレスが無くなったんだと思うのだけど、そこまでくるとね、そういうメカニズムなんてどうでも良くなってくるもんです。

醜形恐怖だった頃、抜け毛だとか歯並びだとかが病的に気になって(実際には気にする必要はなかった)、いろいろ検索して、改善に向けて頑張ってます的なブログを拝見したりもしたのだけど、そういうブログってたいてい途中で終わっているんですよ。

今思えば分かる気がするんです。治ってきたら、潮が引いたみたいに急にどうでもよくなっちゃうんだって事。パニック障害や不安障害も例外じゃなくて、治った情報が少なめなのはそういう事ですたぶん。だからもし治ったって話がなかなか耳に届かないとしても、希望を捨てないで欲しいなって思います。

私も田舎暮らしが板に付いてきた頃には、ストレスうんぬんを考える事自体が瑣末な事のように感じていました。いつのまにか予期不安もなくなって、呼吸法を意識する事もほとんどなくなっていました。

その後、田舎で1年弱を過ごし、買い付けもろもろの兼ね合いでふたたび都会に引っ越す事になり今に至ります。

そもそも派遣収入程度ではまともな生活などできようはずがない、と思い込んだあげくの田舎暮らしだったのだけど、結論としては派遣でも普通に都会暮らしできました。貯金もできてます。

思い込みって何のメリットもないものですね。つくづく。

私にとっては田舎だとか都会だとかは重要じゃなくて、親との距離感を修正した事が回復の肝だったのですが、ともあれ田舎は大好きです。いずれまた仕事が安定してきたら田舎に引っ越したいと思っています。海の近くで。海風と潮騒に包まれて。あ、そこにワンコやニャンコやパートナーがいれば最高ですね。ご縁があるといいなあ。

 

何が正解か分からない、だからこそ、その時やれる事をやるしかない

というわけで、トータル3回シリーズになってしまいました。うへえ。最後まで読んでくれた根気強いあなた、その根気強さ、素敵です。ありがとうこざいます

ストレスまみれの渦中には、何をどうすればいいのか分からないものだと思うんです。

私の場合は親と離れる事がその時は最善だと思ったのだけど、でも家を出る事には躊躇もありました。そもそも自分に自信が1ミクロンもなかったので、一人でやっていけるはずがないと思ったんですよ、初めは。だけど案外やってけるもんです。もしかするともっと賢いやり方があったのかもしれませんけどね。それはそれ。踏み出せて良かったと思っています。

何もかもが杞憂でした。案ずるより産むが易し。誰が言ったか知りませんが、激しく同意。素敵な言葉をありがとう。

だから、とにかく、大丈夫です。

踏み出してみるしかないんだと思います。踏み出せば、見える道があります

その一歩を応援できるなら、このブログにも意味があるんじゃないかしらって思っています。都会の片隅から、こっそり応援しています。(おわり)

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【パニック障害】ストレスと否応なく向き合う羽目になった話 1

こんにちは、あろはー。管理人まー、です。 いい例えを思いついたんですよ。さて、想像してみてください。 雨漏りしてます。床がびしょ濡れです。雨漏りを無視して床ばかりを拭いていても、拭いたそばからまた床は ...

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ここに記載の治療法や対処法は、あくまで個人的見解に基づいています。 効果の有無や程度は保証できませんので、ふーん、そういう事もあるんだねー、ぐらいの感じでご理解いただけると幸いです。
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